照明設計のノウハウを学んでとる資格、ライティングコーディネーター
- 2022.10.30
- Electrician
- ライティングコーディネーター, 第二種電気工事士
以前の投稿で、免許や資格について書いたのですが、今回はその中の「ライティングコーディネーター」という資格に特化して書いてみたいと思います。
そもそもその資格って何?と言ったことや資格を取ったら何に使えるの?なんてことについても触れていきます。
ライティングコーディネーターって何?
その名の通り、「ライティングをコーディネートする人」ですね。笑
ただ、ライティング=照明をコーディネートするには、それなりに照明の知識が必要ですし、電気のことや建築のことも知っていないといけません。
毎日の生活の中で当たり前の様にある照明ですが、実は奥が深くて、ちょっとした照明の違いで住みやすくもなるし、お洒落にも見える。住宅だけでなく店舗やオフィスなどでもそれは同じ。
より良い生活空間を作り出すために、ライティングコーディネーターの存在があると思います。
日本ライティングコーディネート協会
ライティングコーディネーター育成やサポートなどを行なっている日本ライティングコーディネート協会ですが、この資格の主催団体でもあります。
この協会によると、
ライティングコーディネートとは、住宅、店舗、オフィスなどの建築空間やエクステリア空間など、 人を取り巻く様々なシーンの中で、その場所で最も適した光の環境を考え、暮らしや生活をより快適 で豊かにするため、施主や建築・店舗設計者と共に照明についてのあらゆる問題解決をサポートし、 検討・計画段階から空間イメージ作り、器具選定までをコーディネートする職業です。 もちろん、エクステリア・ランドスケープ照明の分野でもライティングコーディネートは重要な仕事 です。
資格を取ろうと思ったきっかけ
私はこれまで実家のプチリフォームをしながら、照明スイッチを交換したり照明もLED化したりなどしてきましたが、照明を変えるにあたってどの部屋にどういう照明が適しているのかとか、どういう照明プランにしたら有効的な照明を設置できるのかなどについてちょっとした悩みがあったんですよね。よく分からなくて。
そんな中、インスタグラムでとある女性電気工事士さんの投稿でこのライティングコーディネーターの資格について知りました。色々調べて見ると、
- 照明について知識を増やせそうだなと思ったのと、
- これまで悩んできた照明の設置や選び方などのヒントも得られるかもしれない。
- そして、もしかしたらこの資格を活かして将来的に何かできるのかもしれない。
と思ったのがきっかけでしたね。
どうすれば資格が取れる?
まずは、日本ライティングコーディネート協会主催の講習(講習は3種類)を受け、資格試験に合格しなければなりません。この試験が案外難しかったんですよね・・・。全部で70点以上で合格なのですが、ぶっちゃけると、私、2回受けました・・・。とほほ。
短期集中講座
年3回開催される2日間のライブ授業での集中講座です。私はこちらで資格を取得しました。
受講料は45,000円(税別)(教材費、受講料及び認定登録料)
講座を受けるには、要件があるのでまずはその要件を満たしていることが必要です。
私の場合は、第二種電気工事士を持っていたので受講可能となりました。
通信教育講座
6ヶ月全6回のコース。随時受付にて毎月開講。
最終講座第6回時の修了試験提出後、合格基準に達している方は認定だそうです。
委託講座制度
協会指定講師による委託講座だそうで、受講期間は受託校又は受託機関の期間に準ずるそう。
要は、別のスクールとかですね。
講座のカリキュラム内容
講座では、こう言ったことを勉強します。いきなり電気の知識ですよ。笑
電気知識の基礎 | 光源の知識 |
照明器具の知識 | 照明理論 |
表現手法 | 色彩効果 |
建築化照明 | インテリア照明 |
エクステリア照明 | プレゼンテーション技術他 |
実際資格を取った感想
今回の講座を受けて、やはり色々勉強になりましたよ。電気関係はほぼ復讐という感じはしましたが、それ以外の照明事情だったり、照明器具だったり、傾向だったり、そう言ったことが特に面白いなと思いました。
最近の照明事情
講師の方が話していた最近の照明事情というか、今後どうなる?という話だったかな。「LiFi」という言葉が出てきたんですよね。なんだ?と思いましたけど、数年前から言われているIoT (Internt of Things)と繋がります。
光での通信ができることにより、将来的には「壁の配線がいらなくなる」と。実際そうですよね。人感センサー付の照明などは、壁のスイッチが必要ないですもんね。センサー付の照明だけでことが済んでしまうものが出回っていますから、確かに今後は壁配線も必要ないのではないか・・・と思いました。
有効的な照明計画
例えば住宅の照明計画をする時、とにかく壁を明るくした方がより明るく感じるそうです。特に高齢者にとっては有効だそうです。ただし、手元は別に別照明で照らさないと、細かいところで支障が出ると。
間接照明については、この前やった実家の洗面所のプチリフォームで実際に挑戦してみました。やはり明るいですね。白の漆喰の壁に間接照明がとても良い感じに明るくなりました。
今後ももっと色々なところで取り入れていけたらなと思っています。
ダウンライト
ダウンライトも住宅で多様に使われていますが、実は住宅には適していないとか。結局ダウンライトだとライトの真下は明るいけど、天井は逆に暗い。機密性が損なわれたりもするし、あまりメリットがない様です。
ダウンライトでもウォールウォッシャーという壁面を照査するタイプを使うと明るく見えたりするので、とても有効的になるとのことでした。
取った資格をどう活かすか
日本ライティングコーディネート協会によると活躍できる場所としては
- 建築空間設計段階での光環境の空間イメージ検討・構築まで
- インテリア・内装設計の際の、照明手法の提案から器具選定まで
- 照明メーカーでの器具開発・設計・販売のスペシャリストとして
- 内装工事・電気工事・エクステリア工事などの施工の際の問題可決
- 店舗/商業施設でのディスプレイ演出やイベント等の照明効果を構築
だそうです。
実際、建築のある場所ではどこでも照明計画が発生するので、どこでも活躍ができるのかな、と思います。
自分が講習を受けた際には、受講者の大半がインテリアコーディネーターだった様です。住宅関係のお仕事をしている人にはとても有効なのでは?
自分の資格の活かし方
私としては、資格を活かしていると言うよりも、資格をとるときに学んだ知識を生かしているという感じですね。
先にも書いた「LiFi」とか、「ライコン」など、将来的に新しいものを取り入れた照明計画をどこかでできたらな・・と考えています。
資格を取ろうと思わなかったら、もしかしたら知り得なかったことが多々あるので、この資格を取ってよかったなと思う点です。
最後に
第二種電気工事士の資格を取ったことでライティングコーディネーターの存在を知り、資格を取ったわけですが、今後もこの知識は自分の身の回りでも取り入れられるものだと思っています。
もちろん、このライティングコーディネーターは仕事としても生かしていける資格だとは思いますが、自分としては今のところは考えていないですね。今後も引き続き証明に関する最新情報にアンテナを張って自分自身の持つ知識をアップデートしていきたいと思っています。
YouTubeでも工務店関係のチャンネルで最近の住宅の建て方をチェックしたり、古民家再生のチャンネルなどを見たりするのが好きなのですが、やはり証明計画って重要だなと思うところがたくさんあります。
照明に関する知識を使って、より良い生活環境を作り出していきたいものです♪
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