【電気工事】設備パーツ代1万円以下で実家の浴室換気扇とスイッチを自分で交換。

【電気工事】設備パーツ代1万円以下で実家の浴室換気扇とスイッチを自分で交換。

サビでしまった古い浴室換気扇

まずは写真を見てください。こんな感じで5年か、6年か、もっとかも・・・。実家に帰ってお風呂に入る度これを見るわけですよ。「何とかしたい」と常に思っていました。

↓あまりにもひどくないですか?カバーすらないんですよ。

1年ほど前に洗面所のリフォームをした際、電気屋さんにコンセントの増設などをお願いしたのですが、その際には、「自分でできますよ」って言われたんですよね。もしかして、聞き間違えか、もしくは解釈を間違えたか・・・。でもこの換気扇の交換って、電気工事士の免許がないとできないやつじゃんと思いまして、ずっと手付かずでしたね。住んでいる家族も何もしないし、困った感じでした。

第二種電気工事士の免許を取得したら、真っ先にやりたい電気工事がこの浴室換気扇の交換でした。そしてやっとその日がきたわけです。

新品の浴室換気扇の選択

まずは古い換気扇の後継機を探す

換気扇を交換するにあたって、どの商品に交換するかを事前に調べました。
そもそ実家が建ってからすでに20年以上が経っています。その当時の建具はやはり古いじゃないですか。なのでまずは今の換気扇が何なのか、そしてその後継品があるかないかを調べる必要がありましたね。

実家の浴室は、江本工業株式会社のユニットバスで、換気扇は「UBF-101W」を使用しています。(この品番を調べると、結構錆びた換気扇の写真が出てきます・・・)

残念ながらこの商品はすでに廃盤になっており、入手できるか微妙な感じでした。仮にあったとしても、商品だけで16,000-17,000円くらいはするようです。正直そんなに払いたくないです。

ということで、別の安い商品にすることにしました。

開口サイズ違い問題

別の商品にするに当たっては、その商品が今の換気扇の開口サイズに合うかどうか調べる必要があります。

換気扇「UBF-101W」@江本工業株式会社
換気扇の開口サイズは、198mm x 148mmです。
実寸を測ってみると、200mm x 150mmという感じでした。

色々調べていると、どうもこのサイズに合う換気扇ってなさそうでした。どの商品も大体正方形なんですよね。ということは、開口サイズを切って調整する必要があるということです。

この時点でこの交換作業が簡単でないことを覚悟しました。笑

最終決断は三菱電機製

さて、色々商品見ましたが、最終的にパナソニックか三菱電機に絞られました。やはり検討材料としては開口サイズ。開口サイズの加工が最小限に済みそうな商品を選びました。

購入品は、ダクト用換気扇VD-13ZC12。アマゾンで5,600円
江本の換気扇に比べるとおよそ3分の1ですね。取付も簡単そうです。

本当は、パナソニック製品にしようと思っていました。というのも、YouTubeで検索すると、割とパナソニック製を使った交換方法が出ていて、事前勉強できるな・・と思っていたんです。三菱電機製はなかなか出てきませんでした。
ところが、やはり開口サイズを考えると、三菱電機の方が近いものが多かったので、最終的に三菱電機の商品に決定したという次第です。

古い換気扇を外す

まずは養生

さて、換気扇を外すためにまずは養生をします。換気扇がサビサビでボロボロなので、外している間にもカスが出そうですし、開口を広げるためにジグゾーを使ってカットするので、そのカスが散らばって周りが汚れるのを防ぎます。

ダクトを外す

養生ができたら、いよいよ本格的な作業です。まずは換気扇を天井から外し、そしてつながっているダクトを外します。

↓ちなみに天井裏ではこんな感じでダクトがつながっています。
天井裏のダクト

ダクトを外したら、なんとダクトの先の方がサビっサビ。しかも、メタルっぽくて、硬い感触。
やばいですよね。(ちなみにこのサビの部分は、新品を設置する前にカットしました。)

ここでダクトごと交換すべきか否か、かなり迷いました。交換するとなれば、ユニットバスの上に登ってダクトを換気口から外す必要があります。そして当然のことながら、新しいダクトを換気口につなぎます。こうなるとかなり大変な作業となってしまいます。

しばらく悩んだ結果、今回はそのままのダクトを引き続き使用することにしました。もし今後不具合が出たら、ダクト交換も検討しようと思います。

ケーブルを外す

換気扇からダクトが外れたら、今度はつながっている電線を外します。これをやるには錆びている換気扇の蓋を外す必要があります。そしてケーブルを外すと、ようやく換気扇の全てが外せました。

↓これが外した後のパーツ。サビっサビです。汗

新品を取り付ける

開口を適切なサイズに広げる

さぁ、ようやく新品の取付作業です。
この開口サイズを広げる作業が今回の作業の山場ですね。母は家にいましたが、ほぼほぼ自分1人作業なので、やはりちょっときつかったですけど、なんとか頑張りましたよ。

開口を広げるに当たっては、ジグゾーを使いました。ジグゾーと言っても、持っているのはブラックアンドデッカーのマルチエボというセット品に付いているものなので、それほど精度が高いわけではないと思います。

このジグゾーで200x150mm → 200x200mmに広げます。
つまり、短い方を50mmカットするということですね。

↓カットする前の開口部

↓サイズを図り、養生テープを貼ってカットする部分にマークしてます。
(でも実はカットし始めてから、写真上左方向にカットするのはNGで、右の方をカットすべきだった事に気づきます)

↓これが開口を広げた後です。アルミテープを切り口に当たる四方に巻いて、保護しました。

↓ちなみにこの後もう少し丁寧にアルミテープを貼っておきました。

【失敗談】
50mmをカットを始めたところで、その裏側(つまり、天井裏)にサポートが入っているので、どうしてもそれ以上カットすることができな事に気づきました。カットを始めてから気づくなんて、ダメダメですね。これが仮にお客様の依頼だったら、超ヤバイ状況です。今回は実家なので、まぁ良しとしましたが、今後はこう言った失敗のないようにしないといけません。

換気扇を取り付ける

新品の換気扇を天井に取り付けるのですが、この換気扇はダクトカバーと本体に分けることができるので、分けた上で以下の作業を進めます。

Step-1:ダクトをカバーに付ける

まずは後の作業がしやすい様に、ダクトをカバーにくっ付けて、ダクトテープ/アルミテープでグルグル巻きにして湿気が中に入らない様に密着させました。

ちなみにこのアルミテープは持っていなかったので、アマゾンで購入しました。597円

Step-2:ダクトカバーを天井に取り付ける

そして次にダクトのついたカバーを先に入れて天井に取り付けます。
換気扇本体とは取り外して扱えるので、非常に楽ですね。

Step-3:ダクトカバーに換気扇本体を取り付ける

浴室天井に取り付けたダクトカバーに換気扇本体を取り付けます。これで完全に開口が塞がった感じですね。いい感じです。(写真はないですが。)

ちなみに、本体を取り付ける前に、電線を所定の穴から引っ張っておきます。そうしないと後で結線ができなくなってしまいますね。

ケーブルを結線

さぁ、いよいよここが第二種電気工事士としてのお仕事です。やることは簡単。さっき天井から出ているVVFケーブルとグリーンのアース線を換気扇本体の穴から引っ張ったので、ケーブルとアース線を換気扇本体につなぎます

電線VVFの結線

これはもう技能試験の際に散々練習したので、作業的には全く問題なしです。
換気扇の仕様書に書いてあった通り、10mm被覆を剥いて本体につなぎます。白線、黒線を1本ずつ押し込んで、引っ張っても抜けないことを確認。バッチリです。(写真ないですが。)

アース線の話

私はてっきりこのアース線は単線だと思っていたのですが、実際はより線だったんですよね。ちょっと予定外でした。換気扇を購入したら、商品と一緒に丸型端子が付いていたので、自分でアース線にこの丸型端子を付けないといけない訳です。

数ヶ月前に、自分の車にデジタルミラーを装着する際に、エーモンの工具セットを購入したので、これで圧着すればいいかな・・・なんて思ってました。が、後で調べてみたら、以前第二種電気工事士の技能試験のために買った工具セットに入っている圧着ペンチでできるものと分かったので、早速その通りにやってみました。

↓購入済みの圧着ペンチ

が、圧着がうまくできなくて、アース線と丸型端子はつながっているものの、若干甘い感じがありました。が、もうやり直すためのパーツが手元になかったので、とりあえずそのままの状態で繋ぎ、後日やり直す事にしました。

↓イマイチの圧着。ヘタクソすぎる。

やり直した結線

上で書いた通り、アース線の圧着がうまくできなかったので、3日後にやり直しました。
これとは別に、実はVVFケーブル自体もダクトに若干引っかかっていたこともあり、それも合わせて修正しました。

今度は完璧

アース線の圧着には、白い絶縁スリーブも付けました。実はこれはエーモンの工具セットの中に入っていたものなんですが、これって本来必要なものかどうかがよく分かリませんでした。ただ、ないよりはあった方が安全かと思って、付けて置いた次第です。実際どうなんだろうか・・・。

換気扇交換完了!

さてと。やっとこさ換気扇の交換が完了しました!うれしー!どうですか?
ちなみに写真では、動作テスト中にティッシュを吸い上げているものです。

この日の作業はトータルで3時間半かかりました。ぶっちゃけ、ヘロヘロです。笑
結局1人での作業だったし、脚立を登ったり降りたりを何度も繰り返していたので、膝上の筋肉がヘロヘロになっちゃいました。腕は若干筋肉痛でしたね。

仕上げのスイッチ交換

さて、最後の仕上げとして浴室外側についているスイッチを交換していきます。
以前のものも、タイマー付きだったので、ここはやはりタイマー付きにしました。

↓古い浴室スイッチ (スイッチ周りは漆喰を塗ってますが素人仕上げ。汗)

↓新しい浴室スイッチ

これまたパナソニック製で、必要なスイッチがセットになっているものです。
アマゾンで3,600円でした。

今回かかった費用全額

タイトルにもある様に、今回は1万円かかってないですね。
材料費だけですと、

  • 三菱電機 ダクト用換気扇VD-13ZC12:5,600円
  • 二トムズアルミテープ:597円
  • 埋込電子浴室換気スイッチセット(ホワイト) WTC53916W:3,500円

ということで、合計9,697円となりました。作戦変更せず、元々付いていた江本工業の後継機の換気扇を使っていたら、とても10,000円では済まなかったですね。

また、この作業自体を業者さんまたは別の電気屋さんに依頼していたら、もっと高く付いていましたよね。ネットで調べてみたら、商品含め、出張料や技術料も追加で合計35,000円かかった、という事例もあった様です。

ほんと、自分で交換出来て良かったです!

最後に

今回は、待ちに待った実家の浴室換気扇の交換をしました。
新しい商品選びから実際に古い換気扇を外し、開口を広げ、新品をセット。おまけにスイッチまで交換するという、フルフルな作業でした。

作業としては辛いものではありましたが、施工した本人としてはかなり満足しています。多分、住んでいる家族よりも私の方がハッピーだと思います。笑

辛かったけど楽しかったです。

電気工事士の資格を持っていなければできないこのトータルの作業。元々DIY好きですから、全て自分で手掛けることができたのは大満足ですね。

さて、次は引き続き実家のスイッチ・照明交換です。玄関のスイッチと照明、キッチンのライトをダウンライトに変更など、モリモリです!お楽しみに♪