【電気工事士】自分には必要ないけど知識向上のために認定電気工事従事者講習を受けてみた

【電気工事士】自分には必要ないけど知識向上のために認定電気工事従事者講習を受けてみた

すでに1年前のことになりますが、「認定電気工事従事者」の認定講習を受けました。これは、電気工事士に関わる講習なんですが、今更ではあるものの、4月から夏の講習の申し込みがスタートするということで改めて書いてみようと思います。

ちなみに、以前自分の持っている資格について書いたことがあり、その中でもこの認定電気工事従事者のこともちょこっと書いています。

認定電気工事従事者に興味のある方、講習を受けようかなと検討している方の参考になると幸いです。

認定電気工事従事者とは

第二種電気工事士の資格を取ってから、およそ7ヶ月くらい経ったところだと思います。「認定電気工事従事者」という資格を取りました。

ぶっちゃけ、電気工事を仕事としているわけではないので、この資格を取る必要は一切ないのですが、自分の電気工事士としての知識を深める目的で講習を受けることにしました。

認定電気工事従事者ってなんなの?

講習を主催している電気工事技術講習センターのウェブサイトでは↓の様に説明されています。

「認定電気工事従事者」認定証の交付を受けると、最大電力500kW未満の需要設備(「自家用電気工作物」という)のうち、電圧600V以下で使用する電気工作物の工事(電線路に係るものを除く)(簡易電気工事)に従事することができます。(電気工事士法第3条第4項)

なんかちょっと分かりにくいですね。笑

ウィキペディアの力を借りると、下の様に整理されて分かりやすくなりますね。

ちなみに、電気工作物とは何か?というところで整理してみると・・・

自家用電気工作物というのは、600Vを超える電圧で受電する工場・ビルだったり、50kW以上の太陽電池発電所、工事現場等で使用する10kW以上のディーゼル発電機など
というとちょっと分かりやすいですかね。

それに対し、一般用電気工作物は600V以下で受電する一般家庭、商店、事務所などで、600V以下で系統連系する50kW未満の太陽電池発電設備などもこちらに分類されます。

神奈川県のウェブサイトにも「電気工作物の区分」について書かれています。

要は、600Vを超えるかそれ以下かで電気の工作物というのが分類され、扱える資格も変わってくるということですね。

この資格を持っていると何ができるの?

すでに上記で定義されている通り、「電圧600V以下で使用する電気工作物の工事(電線路に係るものを除く)(簡易電気工事)に従事」することができるとされていますが、具体的に例を挙げると、キュービクル(キュービクル式高圧受変電設備)の2次側もいじれると。

ぶっちゃけ、コワイ。。。

同じ箱の中で、すぐ隣に6,600Vの電気が流れていると考えると、やっぱり怖いですよね。

資格というところでいうと、第一種電気工事士の資格を持っているとカバーできる範囲が広がるのですが、資格を取るのも簡単ではないですし、私はそこまで必要ないというところで、講習を受けることで資格が得られる方法を取りました。

でもやはり私の場合は実務を伴っていないので、「ペーパー資格」といった感じですね。

キュービクルとは、発電所→変電所を通して送電される6,600Vの高圧電気を100Vや200Vなどの低圧電気に変換する受電設備を収めている金属製の箱で、この中にコンパクトに設備をまとめています。消費電力が高いビルやマンションなどの大型の建物の屋上に設置されていることが多い。

講習会について

1日6時間(10:00-17:00/昼休み1時間)の講習で、受講料は12,500円。申し込みの際に支払います。
私が受講した会場は横浜の電気工事会館というところで、当日は70人程の参加者でした。
女性は2-3人といったところでしょうか。

参加資格

この講習を受ける為には↓のどちらかの資格が必要となりますが、私は前者の第二種電気工事士の免状を受けている人です。

1)第二種電気工事士免状の交付を受けている方
又は、
2)電気主任技術者免状の交付を受けている方

また、認定講習の講習修了証がなくても直接産業保安監督部へ交付申請することができることになっています。

1)第一種電気工事士試験合格者
2)第二種電気工事士免状取得後、電気工事に関し3年以上の実務経験を有する方
3)電気主任技術者免状取得後、電気工作物の工事、維持若しくは運用に関し3年以上の実務経験を有する方

講習の概要

講習の概要としては、以下の1〜4編に構成されています。
どれも1時間〜2時間の時間割となっていました。

第1編 配線器具並びに電気工事用の材料及び工具
第2編 電気工事の施工方法
第3編 自家用電気王作物の検査方法
第4編 自家用電気工作物の保安に関する法令

この4編の中で第3編の最初に「高圧受電設備の概要」というのがあり、講師の方が説明してくれるのですが、個人的には理解に苦しみました。高圧受電設備といっても、やはり自分が施工できないエリアだけに、聞いてもピンと来なかったですね。

講習を受けた感想

全体的に、第二種電気工事士の試験のために勉強した大まかな内容を掘り下げた内容の講義だった様に感じました。試験勉強を始めておよそ1年経ったところでこの講習を受けた事になりますが、良い復習だったと思います。

やはり試験勉強だけですと、最低限のことだけを覚える事に注視していたと思いますが、こうやって講習で改めて掘り下げた内容を聞くと、なるほどと思うことがありますね。

試験勉強の中に入っていなかった内容で今回説明があったのは、再生可能エネルギーとかですね。最近巷で話題になってるいわゆる「SDGs」の話も出てきました。SDGsで掲げられた17種類の目標のうち、電気工事的には「クリーンエネルギー」が関わってくるというところでの説明がありましたよ。

あと面白いと思ったのは、JIS規格について。なんでも日本語名称が「日本工業規格」→「日本産業規格」に変わっていたとか。そして、JISで規定されている医療用コンセントの話も出てきたんですが、医療用コンセントは特耐久性や信頼性が高いとのことで、一般用としても使えることを知りました。(お高いそうですが)

認定書の申請

講習が終了したところで修了証をいただけたので、産業保安監督部(私の場合は 埼玉の電力安全課)に認定申請する事になります。

申請書や住民票、返信用の封筒と4,700円の収入印紙などを準備し、自分で申請することとになるのですが、早めにやろうと思いつつ、1年経過した今でも実はまだ申請していません。

やばいですね・・。

最後に

ということで、今回は電気工事士関係の内容で、「認定電気工事従事者」の講習を受けたことについて書いてみました。

ぶっちゃけ、電気工事を生業にしているわけではないので、必要ではない資格ではありますが、自分の電気工事士としての知識を高めるために受けた講習。

毎日電気工事をしていない自分としては、勉強したことを頭の中にキープしておくのは正直難しいです。それでも「そう言えば勉強したな」と思える時があると思うし、だとしたら再度テキストを見返したりすることができると思います。

毎年夏頃にこの講習が開催されますが、結構人気がある様で、申込スタートしてからすぐに満席になってします様です。もし興味があって講習を受けたいという方がいましたら、早めに申し込みをされることをお勧めします。一般財団法人 電気工事技術講習センターのページから申し込み可能です。

少しでも参考になりましたら幸いです。