自作自演ができるフィルムカメラでモノクロ写真を撮る楽しみ。
- 2020.09.17
- Photography
- hobby, photography
以前、趣味の1つとして写真の事について書きました。主に写真を始めるきっかけや所持カメラのこと、そして作品などもちょこっと載せてみました。
今日は、以前から取り組んでいるフィルムカメラで撮る写真について書いてみようと思います。
使用フィルムカメラ
写真を始めた頃からいくつかのフィルムカメラを使って写真を撮っていますが、思い入れのある2つのカメラについて話します。
ペンタックスMZ-5
以前にも書いたように、私はフィルムカメラから写真を始めています。かれこれ25年くらい前なのかな。ペンタックスMZ-5で撮ってました。
その後、デジタルカメラがポピュラーになってきたこともあり、2005年にレンズを交換して使えるペンタックスのデジタルカメラを購入し、どんどん撮ってました。その当時はアメリカに住んでいたこともあり、出かける時は必ず持ち歩いていましたね。
フィルム写真だと、撮れる枚数にも制限ありましたし、現像するまでは撮った写真も見れないというちょっとしたフラストレーションはありますね。
なので、デジタルカメラを買った後は、撮ったらすぐ見れる、何枚でも撮れる、そして削除もできるともあって、結構練習してました。デジタルライフ、かなりエンジョイしてましたし、もちろん今でも楽しんでいます。
Hasselblad 503CX
時は流れ、アメリカから帰国して色々人生に悩む頃だったのですが、写真もやめようかな・・・と思っていたところで、ふと、当時の私の夢のカメラであったハッセルブラッドを購入する事にしました。もしかしたら、人生の流れが変わるんじゃないかと期待して。
Hasselblad 503CX / 80mmレンズ
そうです。ハッセルブラッドは中判フィルムカメラです。定番の80mmレンズ付きで中古で買いました。当時の価格で15万円くらいだったか。
このカメラを買う事で人生変わったか?と言われたら、大きく変わったとは思わないけれど、やはりポジティブに物事が流れ始めましたね。なので、今でも買ってよかったと思っています。
このカメラで一番初めに撮った写真はポートレート。友達ファミリーにお願いして撮らせてもらいました。その時に撮った写真は、写真仲間で開催した写真展で使わせてもらいました。その時のDMが↓。デザインも手掛けました。(懐かしいな)
ちなみに、このハッセルブラッドでは、正方形の写真が撮れます。「6×6」サイズって言ったりもしますね。「中判カメラ」というくらいなので、フィルムのサイズも35mmフィルムと違って大きめです。
中判フィルムとか、120フィルム、またはブローニーフィルムなどと言われるもので、正方形だと1ロールで12枚撮れます。「12枚って少なっ!」と感じる方も多いでしょうが、撮り始めると案外なかなか撮れない時もあるんですよね。
なんていうのかな、フィルムが高いせいもあって1枚1枚を丁寧に・慎重に撮るので、12枚が異常に多いと感じる時もしばしば。デジタルカメラの様にバンバン撮れないです。
デジタルカメラが主流になっている今思うのは、フィルム写真ってやっぱり楽しいですよ。
アナログ感を楽しむというか、フィルム写真じゃないと出せない味もあるし、そういうところを楽しんでいます。
実はこのところ全然フィルム写真撮ってないですけど、写真展に出展する際は、必ずフィルムカメラで撮った写真にしています。
ただのこだわりですけど。
どんなフィルムを使う?
昔はやはりフィルムカメラしかなかったので、色んな種類のフィルムが手ごろな値段で売られていましたが、デジタルカメラがメインになっている現在、フィルムの高騰化が進んでますよね。
あのフジフィルムも人気のフィルムを生産中止したり値上げしたりで、フィルム写真を愛する写真家には辛いご時世ですね。もっとフィルムで撮る人が増えたら良いのに・・・って常々思います。
私が愛用しているフィルムは、主にコダック。近年はもうハッセルブラッドしか使わないので、必然的に120フィルムのみです。「自分で撮って、自分で現像して、自分でプリントする」、
いわゆる「自作自演」ができる、モノクロフィルムがほとんどで、400TXか400TMAXのどちらかです。たまに、富士フィルムの黒白フィルム ネオパン 120 ACROS。
この写真、今自宅にあるフィルム達なんですが、実はもう賞味期限が切れているのがほとんど・・・。やばいですね。秋になったら撮りに出掛けなくちゃ!
現像はどうするの?
現像ですが、基本的に自宅で現像してました。写真展のためにたくさん撮るので、まとめて自分で現像。その方が安いですからね。現像液は、コダックのD76で、定着液はFujifilmのSuper Fijixです。色々面倒なので、他のものは使わずにずっとこれだけです。
現像も色々こだわり始めるとキリがないので、とにかくシンプルに。私がたまに行く横浜のThe Darkroom Internationalという貸し暗室で教えてもらった通りにやってます。最近行っていないので、どうなっているやら・・・。
プリントするの?
プリントは基本的に自分でします。
先にも書いた、横浜の貸し暗室に印画紙やプリントしたいフィルムを持ち込んでプリントするんです。これがねぇ、本当に楽しいんですよ。
印画紙もフィルム同様、高騰化してかなり金銭的に厳しいこともあり、写真展に出展するときだけ暗室に行ってプリントするというだけになっているのは事実ですが、やっぱり暗室で集中してプリントするのって楽しくてやめられないですね。没頭できます。
ちなみにここの貸し暗室の加藤さんと言うお方には大変お世話になっています。
私はこの方の助言なしにはうまいことプリントできないと言っても過言ではないくらい。
有名写真家さんのモノクロ写真を手掛けたりしているお方です。(最近元気かな・・・)
営業時間:
平日 10:00~21:00(バライタは20:00まで)
土・日・祝日 10:00~18:00(バライタは17:00まで)
※ご予約は営業日の10:00〜18:00の間、お電話で承ります。
休業日:毎週水曜日
住所:〒231-0063 横浜市中区花咲町1丁目 42-1 2F
TEL/FAX:045-261-7654
公式サイト:https://yokohama-shashinkan.jp/project/darkroom
最後に
と言うわけで、今回色々書きましたが、記事が長くなったので省いたところ多かったかも。
またそのうち、現像に特化した話や、暗室でのプリントについても書きたいと思います。
フィルム写真、今後もどうやって存在していくか、若干不安な部分もあると思いますが、
とにかく長いこと続いて欲しいです。そして、続けるためにもフィルム人口を増やしていきたいなと思います。
最後に、最近お気に入りのフィルム写真に特化したYouTuberを紹介して終わりにします。
あ、ちなみに、ページトップの写真にあるジップロックに入ったフィルムロール達。
これ、実は撮ったけれども現像していないもの。実に、5-6年は立っていると思われます。
もしかすると、10年近く経っているかも。やばい!
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