●開場前
てっきり屋内だと思っていたこの会場、何と屋外でびっくり!座席は野球場のシートに似ていたかな〜。野外だから砂ホコリをいっぱいかぶって汚い・・・。トイレから手ふきペーパを持ってきて拭き取りました。
ステージ付近でワイン・ビール等のアルコールの売り場があったので、早めに開場入りした人の中にはもうすっかり出来上がっている状態の人も。こうなるともうはっきり言って野外”パーティー”状態です。
7:30開演なので、7:15頃になると手にアルコールや食べ物を持ちながら席に着こうとする人で会場がにぎやかになりました。
私の席は前から5列目の一番端。ステージからはおよそ10メートル以内といったところでしょうか。
●7:30pm
ファンクブラザーズ以外のバンドメンバーが各所定の位置に着いて準備を始めました。彼らは黒のシャツに黒のズボン。
この頃になると客席もかなりうまり、空席の方が少なくなっていました。
それにしても私の横の通路を通り過ぎる人達、酒臭っ。
●7:40pm
ステージ端にMCが登場。どうやらこの方はSFベイエリアでお馴染みのラジオ局、KBLX(私も毎日聴いています)のDJで、コンサートの注意事項やトイレ避難場所などの告知をしていました。そして最後にコーラス&ボーカルのラリー・ジョンソン(ギターリストのラリーではないと思います)を紹介。ラリーは「調子はどうだい?」というような挨拶からスタートし、ファンクブラザーズのコールでようやくメンバーの登場です。ジョー・ハンター、エディー・ウィリス、ジャック・アシュフォード、ユリエル・ジョーンズ、ボブ・バビットが順番に出てきます。ジョー・メッシーナの姿はありませんでした。
ファンクブラザーズは、黒の襟付き/襟なしのシャツに真っ青のダブルのジャケット(こちらを参照)、ブラックのスラックスの衣装で両手を上げ手を振りながらの登場。オーディエンスも湧きました。
●ショーのスタート
メンバーが所定の位置に着くといよいよショーのスタートです。アップテムポの1曲目(曲名が思い出せない・・・)の割にはオーディエンスのノリはそこそこ。盛り上がっているけれど、イマイチ乗りが浅い感じ。ボーカルのラリーが「手を叩け!」と言っても一部だけ・・・。でもまだまだこれからよっ。
1曲目と2曲の間にラリーによるMCがちょこっとあった後、すぐに2曲目へ。(この後は1曲終わることにラリー又はジャック・アシュフォードによるMCが入ります)
●涙のスィートソウル
3曲目はコーラス隊の一人、白人女性のトレイシー(仮)がステージ前方に出てきて『OOO BABY BABY』を熱唱。不覚にもワタクシ、ここで涙を流してしまいました。ムードたっぷり、オーディエンスも聴き入っていました。
続いて4曲目の『NEITHER ONE OF US』はもう一人の女性コーラス、メイシー(仮)によるボーカルでしたがあ、ここで私はまたしても涙。 そのソウルフルな歌声にはすっかりやられまして、訳の分からないうちに涙がツツツーと。演奏しているブラザーズも気持ち良さそうでした。
●代役
7曲目の『AIN'T TOO PROUD TO BEG』が終わる頃には盛り上がりもかなり良くなり、ラリーによるコール&レスポンスのノリもかなり良い状態です。この後のMCでは軽快にタンバリンを叩いていたジョン・アシュフォードがマイクを取ります。
「みんな、映画『Standing of the shadows of Motown』を見たかい?(観客一部そして私も挙手)見た人は分かると思うけど、映画にはジョーン・オズボーンが出演して『WHAT BECOMES OF THE BROKENHEARTED』を歌っているんだよね。そしてこのツアーにも参加することになっていたんだけれど、今回は来れなかったんだよ。その代わりにここにいるヤングレイディー(メイシー)に歌ってもらうんだが、もし不満のある人はその場で立ってくれ。(観客笑)・・・もちろんジョークだよ。(笑)」
と、こんな感じのトーク。ジョーン・オズボーンが参加できない理由は特に言っていなかったと思いますが、残念ながらはっきり聴き取れず。 それと、ツアー全部に彼女が参加していないのか、それとも今回限り参加できなかったのか、これまた聴き取れませんでした・・・。とほほ
そんな曲紹介を受けてMACYがファンクブラザーズの少々スロー目の演奏に合わせて歌いだしましたが、歌いだして間もなく、観客からは盛大な拍手が送られます。溢れんばかりの”ソウル”を感じる歌声に観客全てが納得したようで、終わりに近い『TELL ME, TELL ME, TELL ME』の部分では割れんばかりの拍手。その盛り上がりも最高潮に達しました。曲の終わりには観客全員によるスタンディングオベーションで、なかなかその声援も鳴り止まず。私もすっかり感動し、またしても涙でした。(泣いてばっかりだな)
この後のアシュフォードとメイシーの会話も会場の拍手で聞こえない程でした。ホントにすばらしかったですし、演奏しているメンバーも、歌っていた本人も嬉しそうでした。
●早口言葉
『WHAT BECOMES OF THE BROKENHEARTED』でも、その次の『I HEARD IT THROUGH THE GRAPEVINE』でも一緒に歌っているオーディエンスは非常に多かったように感じます。
『I HEARD IT THROUGH THE GRAPEVINE』では、コーラスの「I heard it through the grapevine Not much longer would you be mind baby」の部分に「The Funk Brothers have a party ナントカカントカ・・・」とアドリブを付けて観客にも歌わせていたのですが、私はこれが歌えなくてものすごーくもどかしい思いをしてました。あんなに早口で歌えないって。(笑)でも周りの人たちは楽しそうに歌ってました。当たり前だよなー、みんなネイティブだもの・・・。
10曲目の『FOR ONCE IN MY LIFE』の間奏では、アシュフォードのビブラフ ォンソロがあったのですが、この音が少し小さくてあまり聞こえませんでした。もう少しボリュームを大きくしてくれたら良かったのに・・・。
●ピルタイム
ここでアシュフォードから笑える秘話がありました。
「かつて僕らがレコーディングをしていた頃、途中でシガータイムをとり、たまにお酒も飲んだりしていたものだけれど、今ではシガータイムではなく”ピルタイム”(薬の時間)を取るんだよ。(笑)」と。これはちょっと現実的過ぎるかも・・・。
●ダンスパーティー
さてさて、『MY GIRL』。
”ピルタイム”の話の後、「その赤い服を着た人、ステージに上がって来ないか」とアシュフォードが観客に呼びかけました。一人が立ち上がってステージに歩き出すと、後から私もオレもとどんどん人が集まり、あれよあれよとバンドメンバーが見えなくなる程になってしまいました。
結局30人くらいがステージに上がり、曲に合わせて踊るその様はホントにパーティー状態!ダンス大会が始まってしまいました。
みんな思い思いに人目を気にせずダンスダンス!アルコールが入っているのも手伝ってか、下手だろうが上手かろうがおかまいなし。それでもボーカルのラリーがマイクを向けるとみんなちゃんと歌えるんだよなー。 とても楽しそうでした。 この曲が終わってステージにいた人たちがステージから降りて席に帰ろうとする時、ジョー・ハンターの近くにいた女性達は握手を求めたりしていたし、ある人は彼の頬にキスをしていました。うぅ、アメリカらしい・・・。
ジョー・ハンターといえば、みんなが楽しそうにステージ上で踊っている際も、楽しそうにはしていたものの、落ち着いたおとなしい演奏ぶりで、腕と指以外は殆どと言っていい程体を動かすことなく演奏していました。もうおじいちゃんだからな〜。(笑)
曲の後のトークでは、アシュフォードがみんなの盛り上がりを受けて「カリフォルニア良いぞ!楽しい。明日カリフォルニアを発たなければ行けないけど、発ちたくないなぁ」と言っていました。(ちなみに次の日はオレゴンでのコンサート)
●ゲストタイム
次の『WHAT'S GOING ON』ともう1曲『DANCING IN THE STREET』ではゲストシンガーの登場。ここではベースのボブ・バビットによるゲストの紹介だったのですが、どうやら彼もあまり彼女のことを知らないのか、「(彼女の名前を)うまく発音できるかどうか分からないけど・・・」なんて言っていました。結局上手に彼女の名前を言えなかったようで、観客から教えてもらっていました。
彼女の名前はラティシー(で良いハズ・・・)、ちょっと前のドレッドヘアをしていたLAURYN HILLのような風貌で、白のマントの様な衣装を着ていました。歌う前に「すごくエキサイトしています」とコメントしていた通り、歌の途中ジャンプジャンプで凄く興奮しているのが分かりました。くどい歌い方で、ゴスペルシンガーっぽいなと思いました。
●かつての英雄達 この後のアシュフォードのMCはシリアスでした。今は亡きファンク・ブラザーズの話です。
「あなた方は愛する人を失ったことはありますか?それが親兄弟でないとしても・・・。」と切り出し、ベースプレーヤーのジェームス・ジェマーソン、キーボードのアール・ヴァン・ダイク、それからジョニー・グリフィス、ロバート・ホワイト、ウィリアム・"ベニー"・ベンジャミン、リチャード・'ピストル'・アレン、エディー・'ボンゴ'・ブラウン・・と亡くなった7人全ての名を挙げて紹介していました。私もここではぐっと込み上げて泣きそうになりましたが、隣のおじさんはしっかり涙を拭っていました。
さらに、「僕たちは、白人達(WHITE)の為にプレイしているのではない。黒人達(BLACK)の為にプレイしているのでもない。"WE PLAY FOR THE PEOPLE SOMEWHERE ON THE PLANET." 地球上の人々のためにプレイしているんだ」と言うアシュフォード。観客からも大きな拍手とともに賛同の叫びが上がりました。
ファンクブラザーズ1人一人からのコメントもありました。簡潔に書きます。
エディー・ウィリス:
「この場に入れて嬉しい。THANK GOD!」
ボブ・バビット:
「ここにいるみんなの笑顔や楽しそうにダンスしている姿を見れてとてもうれしい。」
ユリエル・ジョーンズ:
聴き取れず・・・(汗)
ジョー・ハンター:
「この場にいることができてとてもうれしいです。ありがとう」
(観客からはスタンディングオベーションがあり、ジョーも手を挙げて声援に応える)
そしてこの後今日姿のないギターリストのジョー・メッシーナについて、「本当は彼も来るはずだったのだけれど、奥さんが大病を患って看病をしているために参加できないのです」とアシュフォードからの説明がありました。
それから締めの曲、『AIN'T NO MOUNTAIN HIGH ENOUGH』へ入ってきました。これはやっぱり盛り上がる曲であろうに、みんな立たないで座って聴いていたので、ちょっと拍子抜けした私ですが、最後になるにつれて徐々に立ち始め、最後には全員がスタンディング。大いに盛り上がりました。
●ファンク・ブラザーズここにあり
もうここでコンサート終了と思いきや、ボブ・バビットからサポートメンバー紹介がありました。そしてボブのひとりトーク・・・。 「ボクはデトロイトで生まれ育ってベーシストとしてやってきた。(とここで観客からジェームス・ジェマーソン!という声がかかり)そう、ジェームス・ジェマーソン。彼と一緒にプレイしたし、よくジャムっていた。・・・・・(中略)でもかれはもうこの世にいない。けれど、僕らがいる限り彼の、ジェームス・ジェマーソンという名は消えることはない。」
という語りでした。何だかジーンとしてしまいましたが、そんな間もなく、ラストソング『SHOTGUN』で盛り上がり、ショーも終了となりました。
最後におかしかったのは、曲が終わろうとしているとき、まだみんなが演奏しているにもかかわらず、ジョー・ハンターったら自分は終わった!と思ったのか演奏をやめてしまったんです。でもその後すぐに他のメンバーがまだ演奏を続けているのを聴いてまたすぐに演奏をし始めました。でもまたすぐに自分の楽譜を片付けだしちゃって。そうこうしているうちにラリーから再度ブラザーズのメンバー紹介があり、ジョー・ハンターと名前を呼ばれると観客に手を振って応えていました。その様子が何とも微笑ましくて良かったです。
以上、ライブの様子でした。7:40スタート、9:10終了で1時間半というちょっと短いかな?という時間でしたが、十分に楽しませてもらったし感動しました。
私のコンサートに関する個人的感想はこちらで。
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